畳を敷いた時に、その畳にもとめる役割は何でしょうか?
畳を使用するシーンに応じて、どんな座り心地、寝心地がいいかを具体的にイメージしてみましょう!



例えば、リビングで使う方に当店がおすすめしているのは、厚さ25mm~35mmの「置き畳」です。
25mm以上の厚さがあると畳特有の弾力感を感じることができます。
また、厚すぎないため、畳一枚あたりの重量も軽くなり、掃除の際に畳を持ち上げる時の負担も軽減されます。

当店の置き畳は、芯材にインシュレーションボードとポリスチレンフォームを使った本格タイプです。
ポリスチレンフォームは、断熱材としても使用される素材なので、寒い冬には床からの冷気を遮断してくれます。
日本における畳の定義
日本工業規格・JIS規格において、畳の厚さ55mmもしくは60mmで規格されています。(JIS A:5902)
今日では、バリアフリー対応や床暖房などの住環境の多様化により様々な厚さの畳が作られています。
当店におきましても畳の厚さにより、畳の種類を定義しています。
畳 最大の厚さ 通常60mmまで
基本的に厚さが30mm~60mmまで、サイズが半畳~一畳までの畳を指します。
一般的な和室で使われる畳です。
畳の芯材に藁を使用したものもありますが、現在ではインシュレーションボードとポリスチレンフォームを使った建材床が主流です。
和室など寄せや枠を使って畳をはめ込んで、固定して使用することを想定しており、畳の裏面に滑り止めは貼り付けられておりません。
畳ヘリがついているものが標準的ですが、畳ヘリのない一畳サイズの畳もあります。
置き畳 厚さ 25mm~35mm
主に半畳サイズの畳で、厚さが25mm~35mmのものとなります。
当店の置き畳製品は、畳の芯材に上記の和室の畳と同じ建材床を使用した本格タイプです。
リビングなどフローリングの上に置いて使用するため、裏面に滑り止めが貼り付けられています。
畳ヘリのついていないタイプのものが多く製造されており、「琉球畳」と呼ばれることもあります。
特に隣り合う畳の畳の目が交互になるように置く「市松敷き」で楽しまれる方が多くいらっしゃいます。
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薄畳 厚さ 15mm~20mm
一畳サイズの畳や置き畳の厚さを15mm前後にしたものを当店では特に薄畳と呼んでいます。
当店で薄畳を製造する際には、畳の強度を確保するために芯材にベニヤ板を使用します。
そのため、建材床の畳と比較すると踏み心地が硬めとなります。
畳マット 厚さ 15mm前後
畳の芯材にインシュレーションボードや他の素材を使用したものとなります。
当店においては、床暖房対応の畳や子供用のプレイマットを畳マットとして販売しています。
飾り畳
当店では、人が上に乗って使用することを想定していない畳を飾り畳と呼んでいます。
雛人形や五月人形用の畳やお仏壇用の畳、和室でテーブルを使う時に、畳に脚の跡が残らないようにする座卓敷などがあります。
特殊な畳
二畳台
時代劇などで大名がお城の天守閣などで使っている畳。
現代ではお寺などで使用されています。
紋があしらわれた畳縁と畳を二枚以上重ねたような厚さが特徴です。
床畳
和室などにある床の間専用の畳です。
大目や小目など特殊な織り方をした畳おもてを使用します。