前に畳には織り目があることは教えたよね!
(詳しくは下の「畳おもての織り方」のコラムを見てね♪)

新築の戸建てや新しいマンションの間取りでは、年々きちんとした和室は少なくなっています。
リビングダイニングの隣が四畳半サイズほどの和室になっていたり、続き間の洋室に後から置き畳を置いて和のスペースを設える方も多いのではないでしょうか。
そのような和の空間で使われる畳は、昔ながらの畳縁(たたみべり)のある畳ではなく、半帖サイズほどの縁なし畳が選ばれます。
和モダンな縁なし畳は、洋室の中にあっても違和感なく、お部屋に馴染みます。



その縁なし畳の置き方・敷き方には、2種類あることをご存知でしょうか?
上の画像も同じ色の畳を置いたものですが、2色の畳があるように見えませんか?
畳おもてについて
畳の表面の畳表(たたみおもて)は、い草やこより状にした和紙や樹脂を織機で織ったものになります。
その織り方により、畳の目には向きができます。
目の向きは畳の上を歩いた時に、足が滑りやすい方向と滑りにくい方向があることで実感される方もいらっしゃると思います。
市松敷きと並び敷き
半帖サイズの置き畳を敷く際に、
隣り合う畳の畳の目が縦と横に交互になるように置く敷き方を「市松敷き」、
畳の目の向きが同じ方向になるように置く敷き方を「並び敷き」と当店では呼んでいます。
なぜ市松敷きは色が変わって見える?
畳表は織ってあり、表面は凸凹しており平坦なものではありませんので、光が当たると影ができます。
隣り合う畳の畳の目の向きを90度回転させて置く「市松敷き」にすると、できる影が濃い畳と淡い畳が生まれます。
この影の濃淡により、同じ色の畳があたかも2色の畳が置いてあるかのような市松模様に見えます。
このような現象が起きるため、「市松敷き」と呼んでいます。

「市松敷き」の注意点
「市松敷き」は、あくまで影のでき方による見え方の違いになります。
畳に差し込む光が弱かったり、真上から光が当たると影ができにくいため、市松模様に見えない場合があります。
また、真上から見るなど影が見えにくい角度から見ると市松模様には見えません。
メンテナンスについて
畳をメンテナンスしていただく際には、畳の目の方向に沿って掃除機やほうきでお掃除していただく必要があります。
「並び敷き」にすると掃除機などでお掃除する際に目の向きが一定方向になるため、メンテナンスが容易になります。
「市松敷き」におすすめの置き畳
影ができやすい畳表は「目積織」の畳表になりますので、市松模様に見えやすくなります。

特に置き畳の市松模様を楽しみたい方には、和紙製の2色の畳を置く市松模様をおすすめしています。

当店では、リビングダイニングの続き間の和室にある縁なし畳を交換したい方に「縁なしオーダー畳」をご用意しています。
こちらの商品は、厚さ15mmの薄畳にも対応しています。
交換をお考えの方は、ぜひご検討ください。
リビングダイニングや洋室のフローリングに畳を敷きたい方には、置き畳をおすすめします。
い草、和紙、樹脂の3種類から畳の種類をお選びいただけます。
サイズオーダーでお作りすることもできます。
