畳の表面のことを「畳表(たたみおもて)」と呼びますが、畳表をよく見ると表面に凹凸があるのがわかると思います。
これはい草や細いこより状にした和紙や樹脂などを緯糸(よこいと)として、織機で織って畳表を作っているためです。
この織り方には複数の種類があり、その違いと特徴についてまとめてみました。
畳表の織り方の違い
畳の表面の畳表(たたみおもて)は、い草やこより状にした和紙や樹脂を織ったものになりますので、その織り方により畳の目の向きができます。
目の向きについては畳の上を歩いた時に、足が滑りやすい方向と滑りにくい方向があることで実感される方もいらっしゃると思います。
・目積織(めせきおり)
・平 織(ひらおり)
引目織

昔ながらの和室の畳と同じ畳の目の間隔が広い(約1.5cm程度)の織り方になります。
目積織

畳の目の間隔が狭い(約0.7cm程度)織り方です。同じ色の畳を畳の目が縦と横に交互になるように置く市松敷きにした際に陰影がはっきりしやすい織り方です。
平織

畳の目が左右対称になるシンプルでモダンな織り方です。
引目織と目積織の違い


左が引目織、右が目積織の畳表です。
特に織り目の間隔が狭い目積織の畳おもては、畳に光が当たった際に影ができやすくなります。
そのため、隣り合う畳の目の向きを縦と横に交互になるように置く「市松敷き」にしたとき、より一層市松模様に見えやすくなります。
「市松敷き」については下のコラムに詳しい説明がのっています。

他の違いは?

引目織
ヘリ付きの畳にも使われる昔ながらの織り方
引目織は一般的な縁の付いた和室の畳に使用されている織り方です。 一般家庭から寺社仏閣などの多くの和室で使用されています。

目積織
市松敷きにした際、市松模様が映える織り方
織り目の間隔が狭い目積織の畳表は、畳の目に光が当たった際に影ができやすくなります。半帖サイズの置き畳で一番多く使われている織り方になります。
引目織の畳表を使った畳商品ラインナップ



目積織の畳表を使った畳商品ラインナップ



平織の畳表を使った畳商品ラインナップ

